京都外大ハビタット Pax Mundi シグマソサエティ
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フィリピンのハビタット
 
フィリピンのハビタットは基本的に「コミュニティー」を形成しています。コミュニティーとは、ハビタットによって建てられた家々でひとつの村として生活を送ることです。その土地はハビタットが買ったもの、もしくは政府が買ったものもあります。政府の土地であれば土地代を払い続けなければなりません。しかし土地がハビタットのものであれば、家の返済を完了するとその家はホームオーナー(←フィリピンではホームオーナーではなくホームパートナーと呼ばれている)のものになります。
 フィリピンで私たちが建築に携わったUpland Caviteのハビタットハウスは(建てる家、地域、ホームパートナーの労働力によって異なりますが、)日本円にして1軒約25万円以下で建てられます。家が完成し、入居した日の1ヵ月後から返済がスタートします。返済期間は10〜15年と計画されています。
 実際には、その返済率も地域によってかなりバラつきがあるようです。返済のための対策(職業訓練等)はハビタットとしては特に行っていないようです。しかし今回、私たちが滞在した間の食事、洗濯はホームオーナーの家返済資金のためにお金を払って頼んでいました。
 
 コミュニティーの中には、デイケアセンター(日本でいう保育園)やマルチパーパスセンター、ばれコートやバスケットコートがある所もあります。マルチパーパスセンターでは月に1度ミーティングが行われ、返済について話し合ったりしているようです。他にもコミュニティーによっては、ハビタット村の中に仮設診療所や自家発電機が設置されているところもあるようで、本当にひとつの「村」が形成されています。

 私たちが今回訪問したINDANハビタット村の返済率は85%と、ハビタットオフィスが言うには優秀な村で、実際に家の中を見せてもらった時にもその暮らしぶりが伺えました。
 その中のある家庭の話では、母子家庭で、母親がマニラの銀行に勤めているために、週に1〜2度しか家に帰ってこられない場合でも、子供達には村の友達が大勢いて、親も安心して家を空けられるそうです。私たちは今回、ハビタットハウスの新たな一面を見ることができました。


UPLAND CAVITE and AMADEO COFFIE HABITAT SITE
         〜今回ワークを行ったサイトの場所について〜

 私たちが泊まっていたDely’s Placeはマニラから車で2時間のTagaytaiという美しい湖に囲まれた火山Tallで有名な所にあります。そしてワークを行っていたAMADEO COFFIE HABITATはDely’s Placeから車で約20分(←車が入れない所から歩いて5分)の所にあります。サイトまでの道は足場が悪く、長靴なしでは入れませんでした。山の中なので近くに他の家はほとんどなく、十分な電気や水道が来ていないため、入居している家なのに夜は自分の家では眠れいないのが現状です。

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