人口　　　　　約７，６５０万人

面積　　　　　約３０万平方キロメートル

元首　　　　　Ｇｌｏｒｉａ　Ｍａｃａｐａｇａｌ　Ａｒｒｏｙｏ（２００１年１月２０日現在）

政治体制　　共和制

公用語
　フィリピンには１２０を超える言語があり、その地方によって特有の言語を使っています。政府は１９７８年からルソン中央部・マニラ周辺の言語であったタガログ語をもとにした“フィリピノ語”の普及に努めています。またもう一つの公用語として英語が小学校１年生から教えられており、ほぼ全土で通用しています。

７，１０７の島々
　熱帯の海域に北から南に扇状に広がる群島、それがフィリピンです。フィリピン最大の島である「ルソン島」、南端にある２番目に大きい島「ミンダナオ島」、そしてその間に「ビサヤ諸島」があります。ビサヤ諸島には、パラワン、ミンドロ、パナイ、儀間ラス、ﾈｸﾞﾛｽ、増すバテ、ボホール、レイテ、サマールがあります。

気候
　フィリピンは熱帯性モンスーン気候に属し、年間平均気温は２６〜２７℃。雨季（６〜１１月）と乾季（１２〜５月）に分かれます。

宗教
　フィリピンはアジア唯一のキリスト教国で、総人口の９０％以上がクリスチャンです。アメリカ、スペイン、中国の文化と生活様式が一堂に会しており、特にスペインの伝統は今も直人々の日常生活の中に生きています。一方、南部のミンダナオおよびその周辺諸島では、かなりの人がイスラム教を信仰しています。

top↑

治安
　反政府勢力であるイスラム過激派が地元の人やアメリカ人を誘拐する事件がしばしば起こっていますが、過激派の活動拠点は南部ミンダナオ島であり、開催地のビサヤ諸島にある儀間ラス等は影響を受けずに安全地域です。

歴史
　マゼランがフィリピンに来るまで「国」は無く、場欄外と言う集落単位が存在していました。１５２１年、スペインからマゼランがサマール島に上陸しました。マゼランはフィリピンを発見した人物として記録されていましたが、彼はその後、マクタン島でラプラプの戦士と戦って死んだと伝えられています。
　１５６５年、ミゲル・ロペス・レガスピ総督がセブ島に上陸しました。この年から１８９８年までの３３３年間、スペイン植民地時代が続きました。南部のスルー諸島とミンダナオのイスラム地域はスペイン支配に抵抗したため、征服されませんでした。１８９８年６月１２日、スペインから独立宣言、フィリピン人ホセ・リサールが民族運動を開始しました。ホセがスペイン政府に処刑された後は、アンドレス・ボニファシオが指導して最後はエミリオ・アギナルドに引き継がれ、アギナルドの家で宣言されました。１８９８年１２月１０日、スペインは２０００万ドルでフィリピンをアメリカに売却、アギナルドが独立宣言をしたものの、スペインはアギナルドや国民が何も知らない間にフィリピンをアメリカに売り飛ばし、アメリカとの戦争は１９０５年まで６年間続きました。１９３５年、憲法を持つ完璧なフィリピン政府が誕生しました。
　１９４１年１２月８日、第２次世界大戦が始まり、日本軍による占領が始まりました。フィリピン人は山に入り４年間ゲリラ戦を続けました。１９４５年の終戦まで、日本軍はゲリラ戦など残虐な殺戮を繰り返しました。日本軍の行為が今も直フィリピン人の心残っているということは言うまでもありません。１９４５年３月５日、アメリカ軍がマニラを完全占領、同年８月１５日、フィリピン戦勝記念日。１９４６年７月４日、アメリカから独立し、ここにフィリピン共和国が誕生しました。


top↑